山笑う景色

新緑、「山笑う」季節です。
(→2012.6ちょっと教えて2013.5森林雑学ゼミ)。
以前、紹介した徳富蘆花の名文、「自然と人生」より(→2010.4.25ひとりごと)。

 余はこの雑木林を愛す。
 春来たりて、淡褐、淡緑、淡紅、淡紫、嫩黄(どんおう)など、
 和やかなる色の限りを尽せる新芽をつくる時は、
 何ぞ独り桜花に狂せんや。

米原-関ヶ原間の色とりどりの風景は、まさに。

IMG_7312米原⇒

京丹波町ではサクラの花も仲間に入れて。

IMG_7355.jpg


ところで、こちらはどうしたのでしょう。
小さな木は新芽を出しているが、大きな木は枯れている?

IMG_7334.jpg

いえいえ、これから葉を開くところです。
春先の雑木林、注意深く見ているとこの現象に気づきます。

一番初めに葉を開くのは、カタクリなどの地表の植物。

PICT0054カタクリ

次に低木類、そして中層の樹木、上層木と、
下層から順に葉を開いていき、上層木は最後。

どうしてでしょう。

これが逆だったら、下層ははじめから光不足。
それでは葉の展開も、しっかりできません。
地表のカタクリなどは、まだ寒いうちにいち早く葉を開き、
花を咲かせ実らせ、地下茎に栄養を蓄えます。
そうした1年分の仕事を20~30日で終えて、
上層木の葉が開ききる頃には、
地表から姿を消してしまうのです。


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