植物園で森を語る

8月27日、京都府立植物園で、
国際森林年記念のシンポジウム「森を語る~以森伝心~」。

まずは、
宮城泰年氏(聖護院門跡・門主)による基調講演「修験と森」。
開園以来100年生のクスノキ92本・延長200mの並木の下で。

20110831IMG_0059クス並木

上代すでに「山は神々の世界」で、後年「仏」も加わる。
宗教の山として、森を欠くことは考えられず、
修験者の行場として歴史の古い大峰山には、
「靡(なびき)八丁斧不入」という言葉がある。
ここでいう「靡」とは、75箇所聖地を配する尾根筋のことで、
そこから8丁(約850m)の範囲では木を伐らないのだとか。
森には何者も独自では存在しえない、もちろん人も。輪廻の世界・・・。

木漏れ日と、そよ風の心地よい臨時の青空教室。

20110831IMG_0470.jpg

しかし、そこから屋内に場所を移したとたん、ザァーッと雨。

次は鼎談。
宮城門主、高原光氏(京都府立大学教授)、と私。
高原氏は、地中に埋もれた花粉から長期間の植生変化を調べ、
日本列島の植生の豊かさと、人間の活動の影響を分析。
私は日本らしい森林の特性、すなわち、
里山の成立、水田米作だから斜面に森林が残り、
その森林が水田への水と栄養物の供給源となったという点を述べ、
斜面にも登りやすい麦作・牧畜主体で森林破壊が進んだヨーロッパと比較。
鼎談は「日本文化と森は切っても切れない関係」と、まとまりました。

今回の会場の植物園にまつわる今年の話題をひとつ。
いささか旧聞にはなるものの、この7月、
アオノリュウゼツランが開花しました(2011.7.10撮影)。

20110831IMG_0053.jpg

花は20年に一度とか、50年に一度とか言われる珍しいもので、
春3月から花茎が伸びはじめ、6月末には8mに達して開花。
花は約1ヶ月続きました。

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只木 良也

Author:只木 良也
森林雑学研究室
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