森林と市民を結ぶ全国の集い in Kyoto

国土緑化推進機構による「森林都市民を結ぶ全国の集い」。
第21回の今年、6月10~11日、京都で開催されました。
初日は、京都北山、京都東山、森の京都(南丹市美山)、大阪北摂という、
4コースのエクスカーションツアー(体験型見学会)。
2日目は全体会が、京都府立大学・稲盛記念会館にて。

全体会に出席してきました。
開会、主催者ご挨拶に引き続いて、
基調講演は、開催地京都らしく、
聖護院門跡門主・宮城泰年氏による
「森林によって人はどう生かされているのか」。
ご自身の山伏経験も加え、
山林に神・仏性を見る古来の日本人について、など。

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続いて、前日の4コースのレポートを
随行の京都府立大学「森なかま」学生諸君から。
また、パネルディスカッションでは、
木製玩具、炭焼き、農山村生活、林業が
それぞれの専門家から、熱く語られました。 

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歴史的に森林が果たしてきた役割を
京都を中心に掘り起こし、踏まえ、
これからの地域の発展に寄与するにあたっての
市民、企業などのあり方を考えさせる集会でした。

なお、宮城門主の基調講演のなか、こんな話題がありました。
森林率66%を占める山国・ブータンの憲法にはこんな記載があるとか。
「森林率は永久に60%以下にしてはならない」。
なんとびっくり。恐れ入りました。
わが国も真似したいものです・・・。


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京都モデルフォレスト協会総会

昨年設立10周年を終えた京都モデルフォレスト協会。
平成29年度総会が、5月29日、京都ガーデンパレスで。

モデルフォレスト運動は、カナダで発想された
森林持続を目途とする「地域ぐるみの人と自然との共生運動」。 
京都府には、都道府県中で唯一、
そのための協会があり(→2013.3.102014.10.11ひとりごと)、
私は、2006年の設立当初からの会員、2012年からは顧問。
京都林大を通じても、社会人研修講座などに関与。

総会。柏原康夫理事長による開会挨拶の後、来賓挨拶。
山田啓二京都府知事は、昨年の全国育樹祭、森の京都を経て、
「地域」を重く考え、大勢の人々に関与してもらえる
森林環境地方税実現を目指したいと、語りかけました。

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事業報告・計画、決算・予算などの後は、
関西大学教授・楠見晴重氏による記念講演、
「京都 千年の地下水脈」。

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文化・文明の発展に不可欠の「水」。
京都には、大河は無いが、良質で豊富な地下水が。
それが生んだ豆腐、湯葉、生麩などの食文化、
銘酒、茶道、京野菜、染色、友禅、信仰・・・。
大邸宅には池、水に関連する地名も多い。
こう整理されてみると、なるほどそのとおり。
それらの因縁関係や科学的解析、いろいろ。
20世紀は石油の時代、21世紀はまた水の時代、と結ばれた。


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京都木工芸展

5月20日、
京都木工芸協同組合主催の
第43回京都木工芸展を訪れました。
会場は、御池東洞院にある京町屋
「しまだいギャラリー」。
かつて銘酒「嶋臺」を扱った店の改装。
明治16年建築、中庭も見事。

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この登録有形文化財の建物を会場にしての展示。

指し物(木材を組み合わせた箱、机、箪笥など)
彫り物、装身具、花台、食器、名刺入れ・・・、
約200種の展示、一部即売。

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京都の木工品の特徴は、その作品の種類が多く、
それを生み出す技法の豊かなことだといわれます。
家具調度品、茶道具、美術工芸品に至るまで・・・。

そして、何よりもこれは絶対他所には負けない
「千年の古都」に育まれた優れたデザイン性。
それを集約した、今日の展示会でした。

ありふれた「木材」という材料、
それを美術的日用品に昇華する。木の素晴らしさ、
木を使う楽しさ。林大生に学んで欲しい。

※写真撮影・掲載については、特別に許可を得ています。

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今年も「山笑う」

新年度このシーズン、
毎年のようにこの話題(→2015.5.65.16ひとりごと)。
「山笑う」(→2013.5森林雑学ゼミ)、本年版。

新緑の山、まずは京都林大の裏山。
ここは、かつてのアカマツが、マツ枯れで全滅。
その後の落葉広葉樹林,中腹以下はスギ人工林。

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続いて、
湿原として有名な天然記念物、深泥池生物群集。
本当に浮いている浮島にコナラなどの落葉樹「笑う」。

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全身新緑、しかし「常緑」広葉樹、クス。
奈良公園の大木。
春の新葉展開直後に,旧葉全部落下で「大笑い」。

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春、新緑の時期に茶色い枯葉、滋賀県瀬田川沿い。
タケの葉も春交代。
これ「竹の秋」と(→2012.6ちょっと教えて)。

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もう一度、林大裏山。「山笑う」、その麓に「竹の秋」。
マツ枯れ後のナラ、シデなどの落葉広葉樹林、
手入れ不足になりがちの人工林。そこへ攻め上るタケ。
昨今の里山物語どおり(→2010.7ちょっと教えて森林雑学ゼミ)。
間もなく、そこへ加わるのが最下段のクリ、花ざかり。
ここは丹波の国。

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長野林大第1期生県部長に

新年度迎えて,林業大学校新しいステップ。
そこへ吉報、舞い込んだ。
長野林大第1期生(1981年卒)の山崎明氏
長野県林務部長に、4月1日付け発令。

東に木曽駒ケ岳(2,956m)、

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西に御嶽山(3,063m)を配する木曽福島に

mini-IMG_1787御嶽山

県立の林業大学校が誕生したのは、1979(昭和54)年。
信州大学に転勤したばかりの私は、
創設当初から外部講師、それは今も継続。
つまり、山崎新部長は、私の授業を受けた人物。

林大卒業して県に就職。森林林業一筋に。
今回のニュースは、長野林務のメール通信で知ったのだが、
その通信相手の名簿に私を入れてくれた人こそ、山崎氏。
彼が県林務ニュースの担当だったときのこと。

農林水産を総括する単部制が多い都道府県の中で、
長野県はさすがに森林県らしく、林務部が独立。
その部長は、言うまでもなく、県森林行政のトップ。
就任は、彼ももちろん嬉しいだろうが、
来年は創立40周年を迎える長野林大としても、
教育の成果功績として大いに慶ぶべきこと。

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いや、それだけではないだろう。
今、全国に増えつつある林大にとっても(→2017.4森林雑学ゼミ)、
本当に嬉しく、励みになること。
林大卒業生の評価が、具体例として社会化されたことなのだから。

長野林大の特徴的象徴とも言うべき全寮制。
新部長も共同生活した「翌檜(あすひ)寮」もニッコリ。

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只木 良也

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