台風21号後処理、伐倒と復元と

台風21号がもたらした
近隣の樹木被害(→2017.11.111.2ひとりごと2017.11森林雑学ゼミ)。
すでに20日を経て、後処理着々と進んでいます。

倒れた大木は、幹と枝とを切り離し、
幹は、いくつもに丸太切りして運び出すのが常道。
枝折れの樹は、後の自然落下を防ぐために、
危険な折れ枝を切り落とし、枝を整える。

今回の台風害では、こんな事例も見られました。
京都府立植物園のシダレヤナギ、
素晴らしい枝ぶりだったのに無残な枝折れ。

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枝ぶり回復不能と見られたものか・・・
全木伐採処理。幹は健全だっただけに残念。

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植物園北山門の脇にあるレストラン。
その前に植えられていたのが、
西洋料理の店らしくオリーブ2本。
強風で根こそぎに倒された。

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助け起こして植え直し。根こそぎなればこそ。
支柱付けて、今のところまずまず元気に。

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台風21号、神域に爪あと、その後

台風21号による上賀茂神社やその周辺、
樹木被害(→2017.11.1ひとりごと)。
8日を経た現状を確かめたく、10月31日再訪。
後処理・片付けは、かなり進行。しかし傷は大きい。

神社表通りに面した茂み、広葉樹の大木、
かなりの枝折れ、遠望してスケスケの状態。

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根から倒れた木が朱塗りの柵を直撃した箇所、
倒れた幹はとりあえず除去したが、根株はそのまま。
もちろん、壊れた朱塗りの柵もそのまま。

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山すそ沿い裏道に、
山側から倒れて道をふさいだシイの大木。
完全に道を横断して橋を掛けたよう。

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その根元は、土がすっかり掘り上がって。
幹に巻いたビニールは、
ナラ、カシ、シイ類に拡がる
ナラ枯れ(→2010.5森林雑学ゼミ)予防のためだった。

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まだまだ傷痕は残るが、後始末は着々と。
参詣・観光の人の多い所だけに、早い対応が・・・。

住宅地の児童公園。こちらは、
風折れ被害木の後始末はすっかり終了し、
伐り株を残すのみ。

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台風21号、神域に爪あと

史上記録的な大型台風21号。
京都はその通過経路からは外れたが、
10月22日夜から23日朝にかけて
かなりの雨と風、避難勧告もあちこちに。
23日、天気おさまりチョット近隣へ散歩に。

賀茂川、濁水ごうごう、いつもは見える中洲はどこに?

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上賀茂神社境内には、風による樹木被害!!
風倒木が朱塗りの柵を押し倒して

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8年前の台風で太枝を折られた
キリの大木(→2009.10.9ひとりごと)、
今回も枝やられた。被害生々しく。

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山すそ沿いの裏道、山側から倒れて大木道ふさぐ。
応急処置の立入禁止で、樹種不明だが、コジイ?

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これら倒木・枝折れには、早速除去作業が進む。
放置すると、見苦しいだけでなく、
人の寄る所だけに、「危険物」の意識の下。
住宅地の児童公園でも被害木、後始末進行中。

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ゆめほたる-里山講演

兵庫県川西市国崎、周りを里山に囲まれて、
国崎クリーンセンターは在りました。
こんな山の中に・・・と思わせる立派な建物。
兵庫県川西市・猪名川町、大阪府豊能町・能勢町の
1市3町から成る「猪名川上流広域ごみ処理施設組合」が
2009年に設置した世界トップクラスのごみ処理施設。

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ここを基点とする環境啓発組織「ゆめほたる」では、
ごみ・環境問題関連の催し(展示、講演会、リサイクル活動ほか)、
また、周辺里山での自然学習や里山保全といった
地域連携活動を積極的に展開。目指すところは、
循環型社会構築へ向けた活動拠点としての施設とか。

今秋、ゆめほたる主催の里山保全技術者養成講座が開講。
10月7日、基調講演に出かけました。
「兎追いしかの山」と題し、里山の過去・現在・未来について。
里山は、当ホームページにおいて開設以来の
メインテーマ(→2009.9森林雑学ゼミ)です
20人余の聴講生は、里山での実践経験がある方ばかり。
ちょっと専門寄りの話、熱心に聞いてくださいました。

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このあたり一帯は、断面が菊模様の菊炭「池田炭」で有名な
高級木炭の産地で、2008年「にほんの里百選」にも。
講義終了後には、近在黒川の台場クヌギ林や炭窯を見学。
台場クヌギ林とは、根元高を少々残して幹を伐り、
萌芽更新させる薪炭やシイタケほだ木用の林のことです。

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サクラの名所でもあり、殊に有名なのは、
「微笑み桜」と親しまれるエドヒガン、
樹高24m、恐らく150年生。
枝張り範囲(写真下部:白杭)は立入禁止。
土を踏固めないようにと。

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木育フォーラムin京都

「木育」という言葉、聞かれたことがありますか。
そもそもは、2005(平成17)年、
北海道庁主導で動き出した新教育運動のこと。
翌2006(平成18)年閣議決定の「森林林業基本計画」では、
「市民・児童の木材に対する親しみや木の文化への理解を
深めるため、多様な人々が連携・協力して、木材の良さや
その利用の意義を学ぶ教育活動」と記載されています。
その活動の一環であるフォーラムが、
9月30日、京都で開催されました。
テーマは「木育は地域を紡ぎ、暮らしを創る」。

東京おもちゃ美術館館長・多田千尋氏による
特別講演は「木育は地域を変える」。

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木育のアウトラインとともに、木育エピソード色々。
例えば木材内装の幼児室では、
赤ん坊のぐずり泣きが減り、父親の滞在時間は長くなる。
木材内装老人ホーム談話室でも、
人が寄りやすく、寡黙だった人も会話をし始める、など。
  
次いで、3つの事例報告。
壬生寺副住職・松浦俊昭氏「お地蔵様と木育」。
立命館大学准教授・吉田満梨氏
「大学生による『現代の床の間』企画の取り組みと課題」。
京都大学こころの未来研究センター教授・広井良典氏
「鎮守の森とコミュニティづくり」。
4名の講師によるパネルディスカッションは、
千本銘木商会銘木師・中川典子氏が進行役。
森林・木材と文化・木育不可分、持続可能、もったいない、
川上と川下、長期構想、宗教との連携・・・などを
キーワードに展開され、そして、
京都こそ木育の現場、その知恵袋、と結ばれました。

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会場には、木材標本、木材玩具などの展示とともに、
木製おもちゃで遊べるコーナーも。

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「木に親しむ、木に寄り掛かる」といったことが
日本人らしさの復活につながる。
・・・そんなことを改めて感じた一日でした。


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只木 良也

Author:只木 良也
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